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よくある質問

現在、脳や脊髄の病気に対して健康保険を用いて受けることが出来る治療はありますか?
脊髄損傷の急性期だけありますが、他で承認されたものはありません。

→2019年4月から脊髄損傷に対してNipro社の自家骨髄幹細胞製剤ステミラックが健康保険で使用できる治療法として認可されています。ただ治療を受けることが出来るのは受傷後31日以内に骨髄液を取れる患者さんで、かつ札幌医大に入院することなどの条件があります。詳しくはこちらをご覧ください。

現在、脳や脊髄の病気に対して自費で治療を受けることが出来ますか?
複数のクリニックで受けることが出来ます。ただし注意が必要です。

→国内には多くのクリニックにて自費診療として幹細胞(多くは骨髄や脂肪幹細胞)を投与する治療が行われています。ただこれらは厳密な科学的検証(治験)を経ていないものが多く、確実な効果が見込まれるかに関しては疑問があります(効果が無いということではありません)。自費診療を受けられる場合にはその費用や予想される効果に関して十分相談されることをお勧めします。

治験とは何ですか?治療とは違うのですか?
治験と治療は全く違います。

→治療というのは、日本においては保険診療とほぼ同じ意味で考えられていて、国の審査で効果が認められた行為で有り、その治療費の大半を国などの保険事業会社が払うというものです。日本では収入に応じて自己負担金の率(実際にかかった額のうちで自分で払う金額)が決まっていたり、高額療養費といって自己負担金が一定額以上になった場合に、払い戻してくれる制度などがあります。一方治験は、この保険診療を国に認めてもらうために行う、効果や安全性を確かめる患者さんを使っての研究(実験)を言います。ただいきなりお薬を患者さんに投与するのではなく、非常に長い時間動物実験を繰り返して、その効果と安全性が確かめられたもの(非臨床安全性と言います)のみが進むことが出来ます。治験も段階を追って、進むことが求められていて、第1相:まずは少数の健康ボランティアで安全性を見る、第2相:少数の病気の患者で効果やお薬の最適な量を決める、第3相:多くの病気の患者に使ってもらって効果があるかどうかを検証する(このときには薬を投与されないグループも存在するのが通常です→病は気からではありませんが、薬を飲んでいなくても効果があったと感じる人がいるため)。治験に関して詳しく説明しているページはこちらをご覧ください。

現在、日本国内で受けることの出来る、脳や脊髄に関する治験は何がありますか?
・ 脳梗塞
  急性期(数日以内)〇 TREASURE研究
             帝人のJTR-161試験          
  亜急性期(数ヶ月以内)〇 RAINBOW研究(北大)
               CL2020投与研究(東北大学)
               STR01(札幌医大)
  慢性期(数ヶ月以上)× 日本国内にはありません

・ 脳出血  ×日本国内では行われていません

・ 脊髄損傷 
    急性期 〇 治療(札幌医大で受けることが出来ます)
    慢性期 △ 治験(慶応大学でiPS細胞投与の準備中です)

・ パーキンソン病 〇治験(京都大学でiPS細胞で治験中です)

→我々が把握している限りにおいて、現在脳梗塞、脊髄損傷、パーキンソン病に対して治験が開始されています。